掘っても掘っても出てくるのは現代のゴミばかり。
「こんなはずじゃない、確かにここには紀元前3世紀の発芽玄米王朝の遺跡があるはずなんだ!」
焦りを隠せない当時26歳の寺山助手がそこにいた。
畿内説が有力な学会で一人「夢の島説」を説き、都の目を盗んで強引に発掘調査を敢行した寺山には後戻りは許されない。
「俺は間違っていたのか?」
「いや、白米王朝に滅ぼされた発芽玄米王朝は確かにこの地にあったはずだ」
寺山は弱気になりそうな自分を鼓舞しながらも、今朝妻が言った言葉を気にしないで入られなかった。
「あなた、夢の島は、戦時中に作られた人口の島だそうですよ・・・しかもゴミで」
あの妻の言葉は本当かもしれない。「素人のお前に何がわかる」と一蹴したものの頭から離れない。
「たかがゴミでこんな大きな島ができるはずがない。それにゴミは捨てないといけないものだ、それを埋める非常識なやつがいるわけがない」
またもや弱気になりかけた自分を鼓舞するものの
それにしても「誰だ、こんなにゴミを捨てたやつは?」と思わず天に向かって叫ばずにはいられなかった。
TikTok VOL.18 考古学者 寺山 重次郎著 「ゴミに魅せられて」 2023年5月1日放送
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